みなさま、こんにちは!
w/U Music代表の上野友裕です。
1998年生まれ、都内在住のフリーランス作編曲家です!
よく見かけるフォーマルなプロフィールはとても参考になることもありつつ、
少し堅苦しく感じたり、もっと人となりに触れたいなぁ〜と思うことがあります。
ですので、こちらでは、Q&A方式で「ゆる〜く」自己紹介します!
(随時追加予定です。お気軽にご質問ください!)
お仕事編1(動機・目標など)
- Qなぜ作編曲家に?
- A
16歳でアメリカに留学していた時、「言葉がなくても通じる音楽の力」に魅了され、「自分も音楽で世の中にお返しをしたい!」と思いました。
もともと作文とか創作物を人に見てもらうのが好きでして、次第に作編曲に行き着いた感じです。
ただ、幼少期にピアノを頑張っていたとはいえ、芸術系の進路は未知の世界。あの時の良い出会いがなかったら、今の自分はいなかったと思います。
東京音大「映画・放送音楽コース」の入試面接で大御所作曲家の先生方を前にした時の緊張は、今でも鮮明に覚えています。
そのあと色々ありながらも、幸運なご縁に恵まれて、今は音楽を仕事としてお預かりしています。

オバマ元大統領のサイン入り( • ̀ω•́ )ドヤッ
ここではオルガン弾いていました。
- Q作編曲家として最近よくやっていること、今後やりたいことは?
- A最近よくやっていること
- コンサートアレンジ
(NHK大河ドラマオーケストラコンサートなど、1年に50曲くらい?) - レコーディング用の譜面作成
(アニメ「エスタブライフ」など、1クール2-3本ペース、曲数にしたら膨大!) - 出版譜浄書
(フォスターミュージック作品など、コンピュータ浄書技術は同年代トップクラスの自信あります!) - たまに劇伴作家のアシスタント
(DAW操作からちょっとした創作まで、大事にしていただいておりますm(__)m)
今後やりたいこと- 今取り組んでいる分野は、引き続き全力で磨きつつ、
(でも、出版譜浄書は17年間相棒だったFinaleが終焉したので、自作曲以外は他の方にお任せしたい気持ちもあります?)
その上で、いただいたご縁を大切にしつつ、特にこれをやりたい↓
- Qなんで「アニメに関する音楽創作」「歌モノの作・編曲」?
- A
作曲にハマったきっかけや、劇伴の原体験が大きいです。
作曲にハマったきっかけ中学2年の時にオタク学友から貸してもらったのが《only my railgun》(作曲:八木沼悟志)のCD。
こんなにも爽快な音楽があるのか……僕も作ってみたい……とりま初音ミクv2を買えばできるのかな……?(できません。)
その折は学業に集中していた時期なので事なきを得ましたが、少しずつこの業界に近づいてゆくことになります。劇伴の原体験諸々あり、漠然と作曲家を志すことは決めていたのですが、高校2年の時にTVアニメ「らき☆すた」劇中曲《ここにある彼方から》(作曲:神前暁)に感銘を受け、劇伴作家を目指すことにしました。
Blu-ray特典についていた作曲者コメンタリーは、転調や旋律の作り方までかなり実務的に語られていて、当時の私は夢中で擦り切れるほど読み込みました。
とはいえ、アニメ関係や歌モノに限らず、自分の音楽創作がどこかでプラスの影響を与えられれば、それだけで幸せです。
だから今も変わらず、「音楽が必要とされる場所なら、世界のどこへでも飛んで行きたい!」———その気持ちを胸に、日々挑戦を続けています。 - コンサートアレンジ
- Qそもそも作編曲家ってなに? 作曲家と何が違うの?
- A
作曲家と編曲家を合わせて、作編曲家、と呼んでいます。
大まかに言えば、メロディを生むのが作曲、そのメロディを“どう鳴らすか”を設計するのが編曲と説明されることが多いですが、実際にはその境界はかなり流動的です。
(作曲のお仕事でも、作曲家が編曲の大部分まで詰めることもあれば、編曲家が曲の方向性を大きく決める構築を担うこともあります。)私自身は、音楽の根幹である「音符」に関わらせていただく以上、作曲だけでなく編曲も、自分が向き合いたい領域だと考えています。
和声学・対位法・管弦楽法などを学んできた経験に加え、自分自身も作曲をする立場だからこそ、作曲家の意図やこだわりを汲み取りながら、それをより魅力的に広げていける編曲ができるのではないかと感じています。
自分以外の作曲家さまの作品を輝かせる編曲の仕事も大好きです!(私のメジャーデビューは編曲でした!)そして、作曲も大好きです。なので、両方に向き合う意味で、私は「作編曲家」と名乗っています。
お仕事編2(お仕事観など)
- Qそれで、あなたは何ができるの?
- A
作曲・編曲は、専門教育を受けており、一通りのことは対応できると自負しております。
アカデミアでは学びづらいスタジオやコンサートのお仕事なども、各所で経験しており、心づもりは万全です。一方で、現代音楽に関しては技法を拝借することはあっても、専門家と並ぶのは難しい分野だと考えています。
私の専門は「商業音楽」という括りが近いのだと思います。ピアノ・キーボードは、クラシックジャンルでの受賞歴に加え、バンドの経験もございます。
コード弾きやアドリブも得意で、商業レコーディング・ライブにも参加してきました。ただ、音楽大学では作曲専攻でしたので、例えば、「(超絶技巧で有名な)ラ・カンパネラをソロリサイタルで演奏して」と言われたら……失神です(笑)。
(→迷わずとても優秀なピアニストの友人に助けを求めます。)指揮は高校時代の吹奏楽部やアマチュア団体での経験があり、大学では副科として三原明人先生に2年間学びました。
おかげでプロの場でも自作自演を任せていただいたことがあります。
ただ、本職の方に比べると至らない部分は多く、自分が創作に携わっていない曲ではとても優秀な指揮者の友人にお願いするスタンスです。
- Q↑多くてよく分からない。これは得意!っていうのが聞きたい。
- A
「機微にふれる」作品づくりには特に自信があります!
学生時代は、出自の吹奏楽分野の知見を活かし「子供がハマる音楽」について研究していました。
つい口ずさんだり、デジャビュを感じさせたり———「心まで浸透させる」
そのために必要な仕掛けを、人一倍考えております。具体的には、人間の生理を俯瞰して「どこにリスナー・演奏者(※)の視線を誘導するべきなのか」を設計するのですが、ここのセンスは、自身の作編曲にも、活かされていると思います。
※演奏者さんの視線も深く考えたい!たとえば劇伴のレコーディングでは、作品と一体になって行く音楽の方向性を、演奏者さんに楽譜で示す必要があります。
映像と音が一本筋でつながったときに生まれるエモーションの強さは、他に代えがたいものです。
映像と合わせてのレコーディングは日本では主流ではありませんが、限られた時間の中でも、演奏者さんには作品の世界観でノっていただく———その助けになる楽譜を書くのも得意です!
- Qよく音大の人って「なんでもできる」的なこと言ってるけど、本当?
- A
鋭いご指摘でございます。
特に、これから仕事をしていくぞ…!という段階で、ついつい「なんでもできる」スタンスに近づいていく気持ちは痛いほど分かります。その上で、母校である東京音楽大学作曲科「映画・放送音楽コース」(映放)に限定して申し上げるのなら、例えば「作曲・編曲」についてかように言っておられる場合、それ自体はまやかしでない可能性が高いです。
多くの音大作曲科では、音楽・作曲の伝統的な基礎が必修科目となっておりますが、「映放」ではそれらの座学に加え、より実践的で厳しい名物カリキュラムがあります。
毎週、「耳コピ→譜面作成→打ち込み&自作曲制作」のセットを1年間、古典からフュージョンまでひととおりのジャンルをこなす、というもので、これをクリアしないと進級できないシステムが採られております。
(私自身、実務の初速に必要な“地足”は、この過程で鍛えられました。)ですので、「映放」卒業時点でメディアミュージックの作曲・編曲に手も足も出ない方はいらっしゃらないのではないかと思います。
学歴では判断できない、というのは承知の上、それでもこの苦行を乗り越え、まだ尚、音楽業界にいようとしている人は強者である、という見方はできるかもしれません。
- Q作編曲ができるのは分かったけど、演奏は別物じゃない?
- A
おっしゃる通り、人によります。
作曲家は演奏家に比べて「総合的な視点」を持つ必要があるので、演奏にも精通している人が多いのは確かです。
ただ、一日の大半を引き籠りパジャマ作曲をして過ごしているような人間が(※私の場合です)、「1ミスあたりスタジオ代がx万円飛んでいく?」、「ホールで1万人に囲まれている?」、というプレッシャーの中で、訓練された演奏家のように本領発揮できるかは、別の問題です。
私の場合……
ピアノや指揮の能力については、上述の通り、ある程度の自信のもと、特にお仕事の場合は出来る範囲を見極めた上で、お引き受けした暁には作編曲と同じだけの責任をもって務めさせていただいております。
ただ、気をつけつつも、万に一つでも「本職ではないから」という甘えがどこかに出てしまってはいけない、という忌避感から、作編曲のお仕事と比べてお断りさせていただくことが多いのも事実です。
やはり思うのです。スーパーピアニストのスーパープレイイング、スーパー指揮者のスーパーコンダクティングを見るたびに。
餅は餅屋
個人的には、作曲家による演奏には、それでしか摂取できない栄養が含まれているような感覚があり、好きです。ですので、ありがたくも私に演奏に関するお声がけをいただいた際は、正直に自分の立ち位置をお伝えしつつ、お互いのベストを探すようにしております。
本音は「音楽が必要とされる場所なら、世界のどこへでも飛んで行きたい!」ですが……
私には難しいことでも、その手に精通した方にご相談したり、ご紹介させていただいたりする———こういったコミュニティをもてているのは、ビジネスとしてだけでなく音楽文化を愛する人としての積み重ねを信頼していただいているからではないかと、と自負しております。
- Q「なんでもできる」人は、仕事も上手?
- A
「守備範囲の広さ」は重宝スキルなのですが、
仕事のうまさとは直結しないこともあります。なんでもできる優秀なポテンシャルがありつつも、それがビジネスの現場で色々な方向から予期せず重なったりしてくると、諸々判断が鈍り、最終的に破綻してしまった、などのお話しは実際に伺うことがあります。
(たとえば……)
標準外楽器を用いた創作が求められた際、基礎を持ち合わせている者は、独学である程度の形にできることも多いものの、十分なクオリティに到達するまで粘る時間を確保できない状況の場合が問題になります。
このシーンでは、自分のキャパシティを俯瞰し、早い段階で専門家に頼る、というのがプロとしての最適解かもしれません。特に大きな組織に所属しない作曲家は、突発的な事象のカバーを自らが行えないと、ダイレクトにプロジェクトを延焼させてしまうことが多いです。
傷口が広がる前の段階で、仲間に助けを求めたり、最悪の場合でも先方に早めに相談をする、こういった見極めをする能力が大切だと思います。
(もしくは意地でも傷口を縫合し続ける体力・精神力(⌯˃̶᷄ᗝ˂̶̥᷅))私は、「お互いハッピー」を目指しています!たとえば、私が「現代音楽のご対応は難しい」との旨を申し上げているのは、
「それを形にするには、割に合わない時間(=ご予算)がかかりそうだし、今の自分で質をどこまで詰められるか自信をもてない→それなら、今回は専門家に頼んだ方がお互いハッピーかも?」
と考えているから、というところもあります。直接の受注につながらなくとも、いち音楽家として、最良の選択をしていただくためのご用意をすること———これが私のモットーです。
願わくば自分自身もその選択肢に残れるよう、日々アップデートを続けます。
